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CADCAMの変遷
NC工作機械で加工を行うためには、NCプログラムを作成する必要があります。
かつて、設計者側はNCプログラムの作成に製図版(ドラフター)を使用して設計を行い、NCプログラマー(加工者)はそれを基にNCプログラムを作成していました。自動プログラミングソフトは、開発当初、専用機として開発されました。言語タイプのソフトウェアであったため、習得するのにかなりの時間と経験が必要でした。また、実際に加工用のプログラムを作成するため、図面の解析能力と、加工工程や、使用工具、加工条件などの知識が必要でしたが、その後、設計者側がCADを使用するようになりました。CADは開発当初は、大型のコンピューターシステムでしたが、徐々にPC版に移行していき、さらにWindowsベースのPCが普及したことで、現在では、設計のほとんどがCADで実行されています。
自動プログラミング装置は加工形状を入力するために、CADライクな手法のものが開発され、現在のCAMの原型となりました。当初、CAMは専用機として開発されていましたが、EWSやPCの普及により、汎用のコンピューターで運用できるようになりました。
そして、CAMが普及すると設計者側からNCプログラマー(加工者)側にデータを渡す触媒として電子データ(DXF,IGESデータ)が使われるようになりました。
さらには基準となる形状データなどの誤認識を防ぐために、紙図面を介さずにCAMで直接データ入力するようになりました。しかし、当時はCAMがまだ、2Dデータであったため、形状の把握や加工工程、使用工具、加工条件などはCAMオペレーターの能力に依存しました。その後、CAMに加工条件や工具のデータベースを備えるようになり、CAMオペレーターへの負荷が軽減できるようになってきたのです。
現在、CADでは3Dのシステム(ソリッドタイプ)が使用されるようになってきています。2D CADと同様、開発当初は高価格であったのですが、現在では、かなりお手ごろ価格でモデリングシステム(3Dベース)が普及してきています。そのため、設計者側で3Dデータ(IGES/X_T/sat....などのサーフェス/ソリッドデータ)がやり取りされる機会が増えてきています。また、CAMにおいても3Dデータの直接入力が可能となってきているため、設計者の意向が忠実に反映されるようになりました。
CAMで3Dデータを直接入力することで、加工形状の誤認は無くなります。しかし、加工データを作成するためには加工工程や使用工具などをオペレーターが決定しなければなりません。現在、考えられているものづくりにおける理想系の1つは、CADで設計したデータをCAMで処理し、NC工作機械で自動加工することです。そうすることで、極力、人の手を介さずにパーツを作るための加工用NCプログラムを作成できます。
